韓国軍のF-16V事業
米国で保管中だったKF-16 2機(単座型1機・複座型1機)を、F-16V仕様へのアップグレードに青信号が点灯。 2機が問題なくアップグレードされた後、残りの132機のKF-16がF-16V仕様に順次アップグレードされる。
引用:gasengi.com
管理人補足
ホル韓休止中にKF-16のアップグレードが、どこまで進んだか調べてみました。休止前はちょうどBAE社と揉めて、訴訟を起こしたところまでだったと思います。
管理人が状況を思い出すために、昔まとめた記事を載せておきます。
韓国はどれだけ嘘つきなのか??? ⇒ KF-16性能改良事業で重ねる韓国の嘘の数々(笑)FMS方式でやると言われたのに無視した韓国そもそもKF-16性能改良事業とは、レーダーや火器管制装置をアップグレードすることが主な目的です。特にレーダーを流行りの「AESAレーダー」に載せ替えることが最大の目的。小ネタですが、載せ替えるためのAESAレーダーを購入する際、KFX用のAESAレーダー開発のため、技術移転をしてくれるよう条件をだしていました。 韓国は134機のKF-16性能改良を米国に依頼し、米国はFMS方式(企業ではなく、米国政府と購入国が契約方式、日本では有償援助調達と呼ばれています。)で行うことを通達します。 米国が「FMSで」と言えば、事実上これを拒否することは困難です。もし無視して企業と直接取引をしても、必ず武器輸出規制に引っかかり米国議会で承認を受ける必要があるので、FMSを拒否すれば議会承認で必ず拒否されるというシステム(恐ろしい・・・) FMS方式で改良事業を行うには、韓国政府が米国政府(正確に担当の軍当局)に要求を伝えて、米国が勧める企業と相談し金額を出した後、その金額にFMSの手数料を載せます。これは万が一問題があったとき、その責任を米国政府が負うので、一種の保険代とも言えます。さらにこの手数料には、米国政府の予算で開発した兵器販売の際、いくらか開発費を購入国に負担してもらい回収するという意味もあります。 要するにFMS方式だと言われれば、契約に関する交渉相手は米国政府のみということになります。 しかし韓国はFMSのルールを破って、直接、複数の企業と接触しKF-16性能改良事業の入札を行って、事業に掛かる費用を少しでも安くしようと画策します。(直接企業と取引することで技術移転も受けたいという意図も・・・) 米国は「FMS方式と商業方式を同時に進めてはならない」と韓国に通達し、さらに「商業方式で確定した金額はFMSには反映されない」と韓国側の意図に釘をさしました。 しかし韓国側はこれを無視して入札を強行してしまいます。 米国「1兆7500億ウォンには縛られない」強行入札の結果、BAE社とロッキード社参加し、BAE社が落札しました。 BAE社は韓国の希望額に合わせた金額を提示し、ロッキード社は端から韓国の希望額では無理といって、大幅に希望額を超える額で入札に応じたらしい。 管理人補足: 入札によってBAE社と交わした契約の金額は1兆7500億ウォンで、この数字をもって米国政府とFMS交渉を始めました。韓国側とすれば米国の言いなりになって交渉すればふっかけられるので、先に自分達で事業請負企業を見つけ、金額を提示すれば、米国も無茶な金額を言ってこれないだろうと考えたのでしょうか? 韓国は既成事実を作るため、FMS交渉がまた纏まってもいないのに、勝手にBAE社にテスト改良としてKF-16を2機米国へ派遣し、改修作業を行い始めます。その代金として約1000億ウォンを直接、BAE社に支給してしまいます。 米国は韓国がBAE社に発注したいと希望したため、BAE社と協議しFMS方式で行う場合の見積もりを出させます。BAE社はFMSで行う場合、追加費用が掛かるとし、米国政府はFMS方式の手数料を載せて2兆3400億ウォン(20億ドル)が必要だと韓国政府に通知します。 そのため、何も事情を知らないマスコミと国民は、1兆7500億ウォンと言っていたのに、後から値を釣り上げたと叫び始めます。 韓国の勝手な理屈は通用しなかったその後、米国はBAE社は経験不足なので、ロッキード社へ発注先を変えるよう韓国に要請します。事情を知らない国民やマスコミが、BAE社が契約金額を守らず追加で金を要求したと批判しているので、渡りに船とばかりにBAE社が契約を守らないことを理由に契約を一方的に破棄してしまいます。 管理人補足: しかし軍は、ここでも国民からの批判をかわすために、1兆9890億ウォン(17億ドル)で米国政府と合意したかのように国会に報告します。その後、ロッキード社に変更し、再度見積もりをとりなおして出てきた数字が2兆8080億ウォン(24億ドル)、米国の報道では3兆2000億ウォン(約27億ドル) 恐らくロッキード社の見積もりが24億ドルで、FMSの手数料を含めた金額が27億ドルだと思います。 結論:韓国が勝手に動いてBAE社と契約したけど、米国に怒られて破棄させられた 出典:旧ホル韓 |
これを昔、私が書いたのか自信がないw すっかり忘れてしまった(白目)
で、どうなったか調べてきました。
ロッキード・マーチン社とノースロップグラマン社の共同事業体が受注
韓国はロッキード・マーチン社と、韓国空軍KF-16性能改良事業契約を12億ドル(1兆4000億ウォン)で締結したと発表。
これによりKF-16は、F-16の最新バージョンF-16V型仕様にアップグレードされるらしい。
あれ安くね?と思った方、正解!
BAE社が提示した額(当初提示額1兆7500億ウォン)よりも安いです。
なぜなら、この金額はロッキード・マーチン社とノースロップグラマン社の共同事業体が進める、F-16V型仕様へのアップグレード費用の内、ロッキード・マーチン社の作業分しか反映されていないからです。F-16Vへ搭載される、ノースロップグラマン社製のAN/APG-83の購入価格は入っていません。さらにFMS方式で進めるための行政費用も反映されていません。
管理人の予想ですが、KF-16性能改良事業の見かけを安く見せるために、F-16V型仕様へのアップグレードで搭載する電子装置や、その他の装備を韓国が購入し、実際に作業を行うロッキード・マーチン社へ支給する形に変更して、見積もり金額からその分の価格を引いたのではないかと。
さらにFMS方式で進めるための行政費用も抜いて、12億ドル(1兆4000億ウォン)という数字を作り、国民からの批判をかわし、いかにBAE社が酷かったかを印象づけたいのでしょう。
12億ドルは日本円にして、約1300億円程度。134機をこれで割ると1機あたり約9.5億円。
最近台湾が同じ様にF-16をV型にアップグレードさせる契約をしたと発表していましたが、145機の改修費用は60億ドル。1機あたり日本円に換算すると約50億円。
細かな違いはあると思いますが、1/5は無いでしょw
BAEとの訴訟に敗訴する
韓国はロッキード・マーチン社との契約を発表した1ヶ月後、米国で行われていたKF-16性能改良事業の訴訟で敗訴しました(笑)
裁判所は、韓国政府の主張を認める場合、米国の国家安全保障の利益と、両政府間の契約である対外軍事販売制度(FMS)に反するため韓国敗訴の判決を下しました。
これに対し韓国は「BAEシステムズと防衛事業庁が結んだ合意覚書によると、訴訟管轄をソウル中央地裁にしていたが、他国の司法を尊重する次元で、米国での訴訟に誠実に取り組んできた」とし「合意覚書上のメーカー責任を無視した今回の判決は、はなはだ残念」とは話し、今度は韓国国内で訴訟を起こす準備をしていると言っています。
他国の司法を尊重するって言ってませんでした?
F-16の最新バージョンF-16V型仕様
一応、米国国内でKF-16のV型仕様への改修は進行中で、2019年内には、韓国に改修機が到着するとか。
問題がなければ、その後、韓国国内の大韓航空でF-16Vへの改修が行われるようです。
一応、AN/APG-83を装備し、IFF Mode 5、Link 16なども追加されるようです。あとJHMCS IIも装備されるようです。JHMCSは(Joint Helmet Mounted Cueing System)統合ヘルメット装着式目標指定システムのことで、ようするにこれです。
オフボアサイト発射能力を持つミサイルの場合、顔を敵機の方に向けるだけロックオンするという優れもの。
補足が長くなりすぎるので、この辺でおしまい。
韓国人のコメント
韓国人
F-16V型に性能改良作業を終えたKF-16 2機が、米国現地での試験評価及び点検後、国内に入ってくる予定です。 そして地上シミュレータシステムも導入し、既存のシステムの改良も開始します。 残りの132機は、来年から国内で改良作業を開始します。 V型仕様の機体は、米国メーカーとの品質保証およびサポート・軍需支援契約も締結しています。
韓国人
なるほど
韓国人
性能はどの程度よくなるのですか?
韓国人
外見とエンジンを除けば、全てが最新のものに変わると考えれば良いでしょう。
韓国人
自動車に例えると、既存のアバンテADが、アバンテの新型スポーツに変わる感じ。もちろん外見の変更はありません。
韓国人
ブロック50/52が、最新のV型にアップグレードするのだから、エンジンと外観以外はすべて変わる。 一番の違いは新型のAESAレーダーに変わることですね。
韓国人
両肩に取り付ける増槽のようなものは、私たちのF-16には搭載されないのか?
韓国人
あれを追加で装備するためには機体フレームの補強から行う必要があるので費用が高額になるんですよ。
韓国人
コンフォーマルタンクの長所と短所がはっきりしているので、各国の状況や戦略に合わせて導入しています。
韓国にとっては明らかに必要ありません。 国土も狭く、脅威の対象が比較的近いし、コンフォーマルタンクを装着することで空気抵抗が増え、重量も増加します。 機動力の喪失は、得るものより失うものの方が多いと考えます。
外部燃料タンクを携行して、戦闘に入る前に切り離してしまうのが私たちには丁度良いと思います。
韓国人
コンフォーマルタンクによる作戦時間の延長はとても魅力的だが、そこに掛る費用で、F-15KやF-35、空中給油機などを追加購入するほうが費用対効果が高いということです。
韓国人
あれは必要ないよ。国土がそう広い訳でもなく、脅威はすぐ目の前にあるのに、機動力を犠牲にしてまでコンフォーマルタンクを導入する価値はない。
韓国人
追加費用が掛るのは理解しているが、やはりコンフォーマルタンクを搭載した私たちのF-16を見てみたい気が・・・
韓国人
レーダーは何を搭載するのか?APG-83ですか?
韓国人
台湾と同じでAPG-83ですよ。
韓国人
F-16のアップグレードは、やはりコンフォーマルタンク付きが最高なのに
韓国人
私たちのF-16は、おそらくAIM-9Xサイドワインダーを搭載することができますね
韓国人
JHMCS-IIを採用するようなので、ターゲット照準や飛行情報の取得などHUDではなく、ヘルメットへ直接情報を提供して、基軸線方向以外の方向への攻撃能力が追加されます。しかし提供されている情報量や機体とのシステム統合面で、F-35のHMDSとは差があるでしょうね。
それれも価格差を考えれば妥当でしょう。
JHMCSの第1世代は、すでに私たちのF-15Kに搭載されています。今回は第2世代タイプのJHMCS-IIがKF-16に導入されます。 ちなみに日本でも、私たちのF-15KへJHMCSを導入したことに影響を受け、日本もF-15にJHMCSを搭載できるよう100機近くを改良しました。
で、稼働率はあがったのか?
それと、BAEに金は払ったの?w
しかしこの値段でホントにF-16Vになるのか?
韓国人も指摘してるけどコンフォーマルタンクつけないとか改造を最低限にしないと無理じゃね?
さらに全部アメリカに送って作業するのはさすがに高くつきすぎる
改修作業を韓国国内でやってLMには「改修作業教育費」を支払うとかかもしれない
トータルの金額は高くなるけどLMに支払う金額は抑えられるし
韓国の国力や予算に見合った軍備を行えばいいのに、韓国人は見栄や日本への対抗心で最新鋭の兵器を欲しがるからな…
アメリカとの同盟関係を軸に国防を組み立てるのがベターなのにその肝心のアメリカとの外交関係は最悪という
韓国は軍備や外交の優先順位を色々と間違っているよね
台湾のアップグレード費用に比べて半値近くと極端に安いが、増槽以外に何かケチっているんじゃないかなぁ。
しかし、軍事兵器分野で米国をこれほど怒らせるとは、自分でできないくせに、韓国も身の程知らずだねぇ。。。
>しかし韓国はFMSのルールを破って
つくづくルールというものを守らない国やなぁ・・・その結果がどうなるか理解する知能も無いのか?
政治が国民情緒法である様に、報道は国民情緒報道
その情報を元に発狂したりホルホルしてる愚民国
はした金でグレードアップとか高が知れてるな
国土が狭いからコンフォーマルタンクは不要って、KF-16がドクトまで飛べないことに散々文句付けてたくせにw
台湾のように国内で改修する技術基盤が無いからFMS
ガセンギが引用してる記事は2015年
[連載]ソウル新聞」ギムデヨウンの武器インサイド」の一つ
リンク
軍事評論家だって。 ええ~っと、このおっちゃんてバカじゃない?
2019.03.08の最新の記事の最後では1機のKF-16をKF-16Vに改修中って書いてるけど、ソースも予算も全く提示されていない。(記事の大部分は台湾のF-16Vへのアップグレードの紹介)
リンク
BAEへの発注したのは完全にキャンセルだから、韓国でまず新規に予算を獲得しなければならないけど、それにさえ触れられてない。
ギムデヨウンが引用してるflightglobalでは
LMが改修をやるって2016年の記事が最後
(BAEの後、LMが担当って話もあったが、どっちも無くなったやつね)
リンク